2024.11.13
エンジニア面接でよくある質問にお答えします -エンジニアの評価について-
現在、当社では8年間にわたって運用してきた社内営業支援ツール『INSiTE』をSaaSサービスとして新たに展開するため、「アプリケーションエンジニア」を募集しています。今回は、カジュアル面談などでよく聞かれる質問にお答えします。
Q. エンジニアとして評価されますか?
事業会社とベンダー企業の両方でキャリアを積んできた方は、事業会社では「エンジニアとしての評価が得られにくいのでは?」と感じ、転職理由とされる方も多いかと思います。
ここで「エンジニアの評価」を、以下のように定義します。
・IT系資格取得に対する「資格手当」といった対価
・新しい言語習得によるスキル評価
また、ここでの評価は、金銭的な評価(昇給など)にフォーカスします。
結論から申し上げますと、事業会社においてベンダー企業のような形でエンジニアの評価が行われることを期待するのは難しいかもしれません。その理由は、「売っている商品」が異なるためです。
会社が従業員の給与を上げるには「売上」と「利益」が必要です。ベンダー企業では「プログラミング」が商品であり、「エンジニア」そのものが商品価値となります。そのため、エンジニアのスキル向上が直接会社の利益に貢献しやすく、昇給に反映されやすい仕組みが整っています。
一方で、事業会社ではエンジニアリングは「商品を売るための手段」にすぎません。プログラミングを活用して作った商品が売れて初めて「売上」と「利益」が出るビジネスモデルです。極端に言えば、使用言語が最新のものであっても売上が伴わなければ昇給の原資は生まれません。つまり、エンジニアとしてのスキルが直接昇給に結びつくとは限らないのです。
ただし、自社でシステム開発を行い、エンジニアが商品開発に不可欠である場合や、資金が潤沢な事業会社は異なります。しかし、この場合は成熟企業であることが多く、既に市場シェアを持っているため急成長による昇給が見込めない可能性もあります。入社後の昇給見込みについて、事前に確認することをお勧めします。
事業会社のエンジニアには、「事業」や「商品」を深く理解し、そのための「技術的解決策と実装」に対する対価が求められます。
当社もまだまだ小さな組織ですので、資格手当などはご用意できておりません。また、エンジニア募集としては初めての求人です。
当社におすすめのエンジニア像としては、以下のような方が挙げられます。
・ゼロからプロダクト開発に関わりたい
・将来はマネージャーやプロダクトマネージャーを目指しながらキャリアを形成したい
・エンジニア組織の立ち上げに携わりたい
転職活動中の方は、「エンジニアとして純粋なスキル・知識の評価」を得たいのか、「会社の課題に対する技術的な問題解決力」を評価されたいのか、ぜひじっくりと考えた上で就職活動を進められてはいかがでしょうか。