2026.05.21
ObsidianとClaudeを業務で使い倒している社内SEの話(第2回:Claude編)

皆さん、こんにちは。情報戦略室の南口です。
前回、「次回はClaudeの話をします」と書きました。今回がその話です。Claudeは毎日使っていて、会社がMaxプランを出してくれているので、もう手放せません。
会議があった日のうちに、議事録ができている
朝会や打ち合わせが終わったら、Claudeに「今日の朝会、議事録にして」と頼みます。会議中にObsidianに走り書きしたメモと、自動で文字起こしされたテキスト、Claudeはこの両方を読んで整理を始めます。
面白いのは、途中でClaudeの方から聞いてくることです。人名や社名は、音声認識がよく聞き間違えるんですよね。だから確信が持てない箇所は勝手に直さず、私に確認してくる。それに答えると、議事録に整えて、Obsidianの会議用フォルダに保存するところまでやってくれます。
第1回で「会議が終わった時点で、もう議事録ができている」と書きました。あれは私の走り書きの話で、後から読み返すと自分でも何のことかわからない箇所がありました。Claudeが入ってからは、本当に人に渡せる議事録が、その日のうちに出来上がっています。
ただ、「議事録作って」とだけ頼んでいるわけじゃないんです。私が書いた「議事録の作り方」の手順書を、Claudeが毎回最初に読んでから動いている。フォーマットも、人名の音声認識ミスの直し方も、保存場所も、その手順書に書いてある。
第1回で「きれいに書こうとしなくていい」と書きました。本当にそうなりました。手順書がClaudeを動かしてくれているので、私は走り書きに集中できる。

「これ毎週やってるな」と気づいたら、手順書を書く
議事録だけじゃありません。
第1回で、週末に1週間分を見返して来週を整理する、と書きました。これも今は、Claudeに頼みます。1週間分の日報と議事録を読んで、今週やり残したことを拾って、来週の主軸を整理して、Teams投稿用のスケジュールに圧縮するところまで。毎週やっていた段取りを「週次タスクの整理のやり方」として手順書に書いておいたから、頼むだけで再現される。
こういう手順書のことを、Claudeでは「Skill」と呼びます。私のフォルダには、Skillがいくつも溜まっています。「これ毎週やってるな」「これ毎回同じやり方してるな」と気づいたら、その整理のやり方をSkillとして書き出す。新しいSkillを書くこと自体が、私のルーティンになっています。
最初は雑に書きます。Claudeに動かしてもらって、ズレた箇所を見つけて、Skillを直す。何回かそれを繰り返すうちに、安定してくる。やっていることは、コードを書いて動かして直すのと同じなんですよね。書き上がったSkillはgitで管理して、何かおかしくなれば前のバージョンに戻せるようにもしています。
書いてあるのは特別なことじゃなくて、「私がやっている通りの手順」をただ言葉にしただけです。でも、これがあるだけで、Claudeは私の代わりに同じ整理を回せるようになる。
気がつくと、自分の整理のやり方を、Claudeに少しずつ移植している。
全部書いて、全部整理してもらえる
朝会で議論された方針、営業担当からの調査依頼、システムの改修や運用の相談、急ぎの電話メモ。ありとあらゆる角度から、毎日Obsidianに溜まっていきます。前なら、書き溜まったものを誰かが整理して形にしないと、次の動きに繋がらなかった。今はその「誰か」を、Claudeがやってくれている。
しかも、この仕組みには配管がありません。普通、AIに自分の知識を覚え込ませようとすると、専用のデータベースを用意したり、API連携を組んだり、相応の仕組みが必要になります。私のはそれが一切ない。手順書もObsidianのメモも、ただのMarkdownのテキストファイルで、Claudeはそれをそのまま読んで、そのまま書く。
第1回で「Markdownのテキストファイルだから連携しやすい、次回」と書いた、その答えがこれです。連携の正体は、ただのフォルダでした。
いつの間にか、Obsidianが自分の頭の外にもうひとつある脳みたいになっていて、Claudeがそれを整理する相棒になっていました。第二の脳と呼ぶ人もいるみたいです。大きなことを目指していたわけじゃなくて、毎日触っているうちに、自分でだんだんそうなっていきました。
ただ、ひとつ問題があって。
整理してもらうためには、材料が要るんですよね。書いてあるからこそ、整理できる。書き忘れたことは、整理できない。第1回で書いた通り、Claudeを使って作業していると、夕方には何をやったか思い出せなくなる。集中していると手が止まらなくなって、書き残す暇がない。
前回の問題が、Claudeが来てからむしろ悪化しました。これを仕組みで埋めるために始めたのが、Screenpipeという道具です。その話はまた来月。
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