社員BLOG

テナント様から寄せられる出店のご要望には、エリア、道路の種別(幹線道路・生活道路)、最寄り駅からの距離など、さまざまな条件が含まれています。
それぞれの条件に合致する物件を提示することは、物件紹介の基本ではありますが、それだけでは“満足のいく提案”には至らないこともあります。
私たちが日々の営業活動で最も大切にしているのは、条件の裏側にある「真のニーズ」を見抜くことです。



表面的な条件ではなく、「背景」にこそ答えがある


以下のようなご要望はよくいただきます:
「交通量の多い幹線道路沿いより、生活道路沿いの立地を希望」
「最寄り駅から徒歩〇分以内の物件を探している」
これらの条件は一見すると単なる希望事項に思えるかもしれません。しかし、その背景には必ず理由や戦略、あるいは業態特性が存在します。
たとえば、生活道路沿いを希望されるのは、「静かな環境でサービスを提供したい」「リピーターを重視した地域密着型の店舗運営を想定している」などの意図がある場合が多いです。
また、「駅から徒歩圏内」という条件も、スタッフの通勤や顧客のアクセス利便性だけでなく、検索ポータルでの表示順位やクリック率を意識したマーケティング視点が理由の場合もあります。
このように、条件の裏にある“事業モデルや経営課題”を理解することで、提案の精度が一気に高まります。




真のニーズを掴んだ事例:堺市美原区「小さな葬式」様の出店支援


こうした“本質的なニーズ”を意識して取り組んだ一例が、堺市美原区にご出店された
「小さな葬式」様の案件です。
同社は当初、堺エリアを「将来的な候補地」として認識されており、積極的な物件探索はされていませんでした。
しかし、過去の出店実績や成約傾向を当社独自に分析し、類似特性のある物件が新たに出たタイミングでご提案させていただきました。
その物件は、大型商業施設「ららぽーと堺」の間口に位置し、交通量が非常に多く視認性も抜群。
一見すると「落ち着いたサービス提供を志向する葬祭業態」にはそぐわないようにも見える立地でしたが、
ご提案に際しては、「店舗機能」だけでなく「広告宣伝効果という観点」からの立地価値を丁寧に説明しました。
結果的に、「広告媒体としての価値が高く、認知拡大に貢献できる立地」として高くご評価いただき、ご成約へとつながりました。

INSiTEが描く未来:条件の先にある「本当のニーズ」を先回り


弊社が独自に開発・運用しているリーシングシステム
「INSiTE -インサイト-」は、日々進化を続けています。
現在は、テナント様にご登録いただいた条件にマッチする物件の提案が主な機能ですが、
今後は、蓄積されたご提案履歴・成約傾向・立地特性などの定量データと定性データを組み合わせることで、
「本当にマッチする物件」を先回りしてご提示できるような仕組み
を目指しています。
条件通りの物件を探すのではなく、条件の奥にある事業戦略やマーケティング意図をくみ取ったご提案ができること。
それが、私たちLUSICの強みであり、テナント様に長く信頼される理由です。

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