店舗開発という仕事の難しさと醍醐味

こんにちは、永島です。

今回は、様々な想定外の出来事が起こり、その度に関係各社の皆様にご協力いただき、着工までたどり着いた案件のご紹介です。

今回のオーナー様からのご要望はパチンコ店の既存建物を利用してテナントを誘致することでした。

 検討頂いたテナント様の出店要件はエレベーターを新設することでしたが、既存建物の調査・レイアウト検証のうえ、設置できないという結論になり、オーナー様とテナント様の協議の結果、建物を解体し、借地での企画で進めていくことになりました。

ご存知かと思いますが、既存建物の再利用と新築建替えでは工期納期、費用全ての前提条件が変わってきます。

オーナー様は解体費用の工面、テナント様は配置計画プラン・事業収支の再検討と仕切り直しとなりました。
 
プロジェクトにトラブルはつきもの、さらなる想定外の事態が発生します。

まずは権利関係を意識しながらのリースラインの設定とテナント様の意向に沿った賃借権保全に向けた分筆が重なったタイミングで、関係者の取り纏めが出来ておらず、序盤の許認可工程に遅れが生じてしまいました。

次に、既存建物解体中に従前の杭や基礎等、地中埋設物が発掘され、解体会社様に新築建物計画に対応する正確な杭位置出しの依頼を出来ておらず、解体完了後に建築会社様にて改めて照合いただくことになりました。関係者で協議を重ねて完成させた計画の設計変更を要すことになりました。

オーナー様は追加費用を工面し、解体会社様には次の現場とのスケジュール調整をしながら完走していただきました。

設計事務所様・建設会社様には既存杭の位置に干渉しないアイデアで設計要件の考案、テナント様には再度予算調整と事業収支の見直しをしていただきました。

このプロジェクトに関わった皆様が問題解決に向け、それぞれの得意分野と専門知識を用い知恵を出し合い、それを成し遂げるプロフェッショナルな仕事術のお陰でなんとか建築工事着工を迎えることが出来ました。
この場をお借りして、改めて関係者皆様のご協力を感謝するとともに、また皆様とお仕事ができればと願っております。

今年の夏頃グランドオープンに向けて引き続き微力ながらお手伝いさせていただきます

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