社員BLOG

前回2回で、商業施設のリニューアルの仕事をする視点について、お話させていただきましたが、今回は完成編です。(序盤中盤)

新たな区画設定や内装設計が進み、それに伴う許認可協議が進展すると、いよいよ着工が見えてくるのですが、そこに至るまで大抵一波乱がありますから、いかに過去の経験を活かして先行きを見通した運びをしておくかが大事だと思っています。

「にらめっこしないと!」と役職員にはよくアドバイスしていますが、開発者様やテナント様と協議して出来てきた図面をよーく見ることです。

お客様導線や見えがかりが良いか、防災・インフラ接続・構造・検査面において無理がないか、デッドスペースがないか、来店意欲や購買意欲を掻き立てる化粧や遊び心があるか、近隣配慮、管理面において運用ができるか、サイン計画はよいか、権利関係の処理はできるか等、集中力を持って図面を見ながらシミュレーションしなければなりません。

専門家チームを組織しながら、ちょっとした微修正の繰り返しをすることで皆様の事業性を高めることに繋がります。最適な面積確保や賃料、設計や工事コスト、スピーディーな工程のプロデュースはこの実践から生まれます。

「建築屋は図面を見て話しをせなあかん」や「設計士任せは営業マンとして失格」など、建築会社で新人の時に聞いた上司の言葉が今でも役立ちます。

お客様目線での集中力を欠きますと、計画工程に大きな遅れを来たす問題を引き起こしてしまいます。テナント様の出店キャンセルに伴い、やむ無く設計変更を強いられたり、当初の設計段階で予見できてなかった設備や構造面での問題解決策に奔走したり。。ここは枚挙にいとまがありません。プランナーとしてお客様に満足感を得てもらう強い責任感が必要です。

工事が始まると、テナント様には開店担当や営業企画担当者様が現場に登場し始め、店舗開発部門から徐々に引き継がれていきます。内装リクエストに対応し追加工事に関するABC工事の調整や検査や引渡し、開店準備の運用、開店時の賑やかしや警備計画など、当初の経緯を丁寧に掘り起こしながら、各テナント様の、はやる気持ちを調整し収斂させることもお手伝いします。現場には沢山の職人さん等が集まるピークを迎えるとこの仕事の社会性を実感する瞬間です。

無事開店を迎え、ご来店された人々での賑わいを見ると、今までの苦労から開放され、関与した皆さまと喜びを分かち合います。そして、戦友としてまた、次の案件に向かうことができることも持続性の高い仕事だと思います。

ぜひ一緒に仕事をしましょう!

↓アーカイブ↓
【VOL.19 ざむらいの手帳】

【VOL.20 あこがれ】

【VOL.21 営業は「自動車」か「徒歩電車」か】

【VOL.22 あなたもリーシングざむらいに!】

【VOL.23 細部に宿る 商売だましい】

【VOL.24 新型コロナ緊急事態終了】

【VOL.25 喝~ 心に響け~ Vol.2】

【VOL.26 商業施設のリニューアルプロセス】

【VOL.27 喝~ 心に響け~ Vol.3】

【VOL.28 商業施設のリニューアルプロセス~中盤編~】

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