2023.07.18
商業施設のリニューアルプロセス
~中盤編~
前回は、商業施設のリニューアルの取っ掛かりの視点について、お話させていただきましたが、今回は中盤戦です。
賛同いただいた人気テナント様と物件のマッチングがグリップできてくれば、そのテナント様の魅力や物件の希少性やキャラクターを深度化させていきます。もっとも没頭する瞬間でしょうね。
老舗でも新興企業であっても自分なりに「なぜ?」を繰り返し学びながら進めていきます。当たり前ですがなぜ集客しているのか?なぜ店作りをしているのか?などなど。
簡単に言うと物件(賃貸人や所有者)もテナントも好きになるということですが、好きになる点は極論何でも良いと思います。
商品やサービス内容そのものでなくても、企業文化や財務力とか消費者からすると直接関係しない点にフォーカスを当てることもしばしば。
「我々は事業者の補完役である」というバランス感覚を重視し、自分の思いが変に強くならないように、気を付けているのが、プランナーとしての私の特徴かもしれません。
次に相性、親和性を考えて誘致、組合せを実践していきます。
物件の性質(ロケーションだけでなく開発事業者も含む)とメインテナント様との親和性から、業態を設定します。
これも開発の補完という専門職としての事例研究の引出しと、当社システムとの組合せで、スピードよく推進を心掛けます。
開発者様とテナント企業様の経済条件が折り合うかはこの時点で判明しますので軌道修正が必要な場合はここでやっておかないと後々大変です。。
相場観、ロケーションの特異性や希少性、あるいはハンディキャップを理路整然と生の情報として分析する必要があります。
ここは机上の理論だけではない実践された「生の情報」からの理論が開発者様にコンサルティングできることに当社の役割や意義があると思っています。何度も現地に足を運び、行く度に新しい発見があることも社内に浸透させたいことですね。(詳細はvol.1、vol.2へ)
開発者様との事業性についての調整を経ながら、追加の人気テナント様の誘致が進み、賃貸条件や工事区分の調整が進んできますと、許認可、工事面など開発建築ハード的な問題や開店後の管理運営上の課題が浮上してきます。ここからが後半戦になります。
↓アーカイブ↓
【VOL.18 複数の案件を抱えながらの仕事術】
【VOL.19 ざむらいの手帳】
【VOL.20 あこがれ】
【VOL.21 営業は「自動車」か「徒歩電車」か】
【VOL.22 あなたもリーシングざむらいに!】
【VOL.23 細部に宿る 商売だましい】
【VOL.24 新型コロナ緊急事態終了】
【VOL.25 喝~ 心に響け~ Vol.2】
【VOL.26 商業施設のリニューアルプロセス】
【VOL.27 喝~ 心に響け~ Vol.3】