社員BLOG

わたしのビジネスアイテムの特徴として、システム手帳があります。今回はこれをご紹介いたします。

きっかけは四半世紀前の新入社員の研修時に、若手所長(たぶんいま事業部トップで役員されてますね)からの講話がありまして、「システム手帳に工事単価や各種税金の税率を綴じ込んでいる」と、なるほどと印象が残りました。そして配属先に赴任をすると、直の上司もシステム手帳を持っていました。部下からの報告をまめにそれにメモする方でした。

その方は我々部下と同行する時、鞄も持たずシステム手帳だけを脇に抱えて出掛けるのです。一緒に電車に乗った時、座席の上の網棚に手帳を載せるのです。これを見て「かっこええ~、真似したい」と、私もシステム手帳を自己投資として持ち始めます。最初は網棚に載せると載せたまま電車を出てしまい、遺失物センターに電話をかけることしばしば(笑)

さて、どんなことを書いていたかというと、1つ目に事業部内で決定した物件の家賃、面積、工事価格、中途解約条件などを記載し続けていました。物件の物語の共有です(vol.9)。先輩方や後輩の物件について全てです。積み重なると絵巻帳になってきます。
商談の際、秘密保持に留意しながら、「あの物件はこうで、こうで。。。」「え?あの物件はこのくらいの条件でしたよ」と、少ない経験を凌駕するようにセールストークを展開すると大抵、信頼感を掴みます。データに裏打ちされた営業です。当社システムのインサイトのはしりですね。

2つ目に、お客様からお断りを受けた時の原因を自分で考え、全部記載していきました。同じことをしないでおこうとか、お客様の視点や価値観、判断基準のパターンを整理することに繋がったと思います。どんなお客様でも共感できる耐性をつけることに繋げれたと思います。失敗から転じて成功への「再現性」ですね。

振り返ると、営業でよくいわれる「数字を追いかける」というより、お客様にどう向き合えるか?という訓練を手帳を通してしていました。手帳利用を経て得たナレッジや基礎力がつけば、営業として数字(件数もしくは金額)は狙えば最後の頃はどちらもできましたが、当時何か満足感がなかったのも数字だけを追うことを仕事の大切さとしていなかったことが手帳からも現れていました。

なぜ、いまでもシステム手帳を使い続けているのかと自問すると、すぐ見直せるというとこですね。ノートや普通の手帳、PCやスマホでは、情報の取り出しの瞬発力に欠きます。実際に書き貯めるという手間も学生の勉強と同じく、再現性に繋がりやすいかもしれません。システム手帳おすすめです。

ここ10年弱、今では、システム手帳に書留め貯めていることはもちろん全く変わってきておりますが、経営者としてはまだまだ未熟なゆえ、近い将来披露できるように精進していきたいと思います。。

皆さんも網棚に忘れないように気をつけてください。


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【VOL.9 仕事の学習術】

【VOL.10 土地利用計画について】

【VOL.11 天職になるまで。~目立つ物件を仕上げる~】

【VOL.12 「お客様のニーズに応えるコツ」「一を聞いて十を知るコツ」「痒い所に手が届くように賢くなる」】

【VOL.13 営業としての「こだわり」】

【VOL.14 選択のタイミング】

【VOL.15 11月10日はLUSICの誕生日】

【VOL.16 現場の魔法】

【VOL.17 新しくこの世界で頑張る人たちへ。】

【VOL.18 複数の案件を抱えながらの仕事術】

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